【牛泥棒】 木原音瀬


牛泥棒 (Holly NOVELS)

【あらすじ】
大学で助手をしている亮一郎は年上の口のきけない使用人・徳馬に密かに心を寄せていたが、想いを告げられずにいた。幼い頃から傍にいてくれた徳馬は、短気で我が侭な亮一郎にとってかけがえのない存在だったのだ。関係を壊すより、侍従関係のままでも徳馬を傍に置きたいと亮一郎が思い始めていた矢先、徳馬が突然暇を願い出た。許せない亮一郎は怒りで徳馬に冷たくあたるが…。



おすすめ度:★★★★★


今更ですがようやく読みました、『牛泥棒』
依田沙江美さんイラストだということで
ずっと気になっていました。

明治時代の植物学者が主人公で、
主従関係のお話です。

木原音瀬さん+この禍々しい感じのタイトルで
さぞかし痛くて苦しいお話なんだろうなと思ったら。

全然違った!!
優しくて甘いお話だった!!


ずっといつ裏切られるのかなと
疑いながら読んでごめんなさいm(__)m



ざっくりした感想はこちら。


「徳馬の美しさの描写にうっとり」

「後半の男夫婦暮らしに萌える」

「イラストには物申したい」


以下、ネタバレありの感想です。





「徳馬の美しさの描写にうっとり」

明治時代のお話なので、文中の言葉も古風。
そして妖怪なども出てくるので何だか幻想的です。

そんな中、亮一郎視点からの徳馬の描写は
うっとりしてしまうぐらい美しいです。


色の白さ、涼しげな目元、薄くて赤い唇。
そして控えめかつ芯の強い人柄。

徳馬が口がきけないというのも、
人ならぬものが見えるというのも、
何ともミステリアスです。

とにかく亮一郎が徳馬に夢中で、
それを軽くいなしているような
徳馬が大人っぽくて色っぽくて…。

…と思ったのだけど、違った。
徳馬もすごく亮一郎が好きだったんだね!!

接吻の後は褌を着けずに待っていた
というのはびっくりしたな~。

思ったよりもエロくて情熱的であった。
(でも言ってくれなきゃ分からないよw)

そしてタイトルの『牛泥棒』
何かの暗喩かな~と思っていたのだけど
本当に泥棒だったのは笑った。

しかし、爪一枚のために大変な犠牲を払ったんだなぁ。
髪の毛一本くらい屋敷に落ちてたんじゃなかろうか。




「後半の男夫婦暮らしに萌える」

後半の『古山茶』『笹魚』
結ばれた後の二人の男夫婦暮らしの話。
こちらは徳馬視点です。

徳馬視点から見た亮一郎は
すっごく男前だ・・・!!


我儘で短気ではあるけどそこが可愛らしく、
ここぞというときにバシッと決めてくれます。

「長くお傍においてください」という徳馬に
「長くではない。お前はずっと俺の側にいるのだ」
という答えが最高過ぎた。

現実の男にもこれぐらい欲しい言葉を
ピンポイントで言ってほしいですよね。(無理か)




「イラストには物申したい」

依田沙江美さんのイラストがすごく合ってました!
表紙はね~、正直言うとあんまり好きではなかったです。
(なんか徳馬の顔、馬面じゃないですか?)
でも、中身の挿絵は本当によかった!

ちょっと引きのアングルで描かれていて、
キャラの表情を前面に描かないところが
控えめで静かな雰囲気がよく出してたな~
と思います。

個人的には亮一郎のキャラデザが
「真夜中を駆けぬける」の勇気っぽくて萌えましたw

でも、エロ挿絵全然ないんですけど…

牛だけの挿絵もあって、雪江のおっぱいもあって
何で濡れ場は事後のイラストしかないの?

せっかく褌の話なのにぃ~~!!
徳馬が頑張っておしゃぶりしたり
上に乗ってるシーンとか
あったでしょおお~~~!!


依田さんのエロ絵を楽しみにしてたんで、
それは非常に残念です・・・。

でもエロ以外の絵はすごくよかったですよ!
徳馬が靴を抱きしめて泣いてるのを
よしよししてる亮一郎とか!






木原音瀬さんの作品にしては
読みやすくて優しくて甘かった!
どんでん返しとかなかった!

そして、前半と後半で視点が切り替わるので
どちらも相手が大好きなのがよく分かって
心配しなくても、相手もメロメロだよ!
とニヤニヤしてしまいました。

ま、正直タイトルに関しては
「もっといいものがあったのでは」と思いますけど。

時代背景と主従関係、人ならざる者の存在。
それが上手くマッチしていたと思います。

意外と読みやすいと思うので、
BL小説初心者の方にもおすすめです!
あと褌好きの方にも。
褌にこんなにドキドキしたのあんまりないかも。




ここまで読んでくださってありがとうございました。
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Tag:★5

COMMENT 6

ちぃみな  2015, 11. 09 [Mon] 06:49

付けてないけど褌萌えww

ハムコさん おはようございます♪
今日の記事は「牛泥棒」だと思ってたw

タイトルに関しては、BLCDwikiの感想を見てると
ハムコさんと同じようなことを思った方も多かったみたいです。
(私は日本昔話みたいなタイトルだけど、そういうのもアリだなと思いました)

>褌にこんなにドキドキしたのあんまりないかも。
そうなんですよ!
私は褌属性ゼロなのに、
この作品のあのシーンでは、萌え転げました♪
見かけに寄らず情熱的なのに、
そこまでしても何も言えずに待ってるだけなのが
健気で一層萌えます。(*ノωノ)
私の中での『ベストオブ褌作品』ですよ。( ̄ー ̄)bグッ!

>でも、エロ挿絵全然ないんですけど…
>牛だけの挿絵もあって、雪江のおっぱ/いもあって
私も、絡み絵ゼロは気になりました。(´・ω・`)
(ハムコさんは、またパラ見して、読む前からガッカリしましたか?w)
おっぱ/いは綺麗だったんですけどね〜w
見たいのはそこじゃない…。
まぁ、奥ゆかしい雰囲気が作品に合っていたと思う事にします。

CDもちょっと地味ですが、良い感じですよ。
是非、聞いてみてください♪

では、また♪

追記:普段使わないエロ単語だったから気付かず、
   引っ掛かって『へ…??何も書いてないよ?』と思ったw

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tabatha  2015, 11. 09 [Mon] 17:07

No title

ワタシはドラマCDで聴きました。

確かに、最初タイトル見たときは、そっとCDをラックに戻す、
でしたから、タイトルで大分損してるんじゃ、とは思いますね。

これをドラマCDにするとは斬新な!と思うんですが、
徳馬役の岸尾だいすけさん、しゃべらないのに、
徳馬の存在感というか空気感を息遣いだけでよく醸し出してて、
また、そんなしゃべんない相手と、ほぼ一人しゃべりながら、
掛け合いの雰囲気を出してた谷山紀章さんの亮一郎も
良かったデス!

原作読んでないですが、ドラマCD的にはタイトによくまとまってて、
某国営のラジオドラマかってくらい、物語の世界観の雰囲気も
良く出てたと思いました。

ただ、「古山茶」「笹魚」は入ってないようです。残念‼‼‼

ワタシも木原せんせの作品は、ヘビーな、登場人物の本性を
じわじわ暴いて追い込む系は苦手ですね。
あれって、物語の主題はもうBLじゃない気がします。

最近、読んだシロ木原原作のマンガ『恋について』はお気に入りに
なりました。
数年前に出たものなんで、読まれてますかね。
ウエディングプランナーとリーマンのじれったい恋やすれ違いに
キュンキュンさせられました。

『牛泥棒』も『恋について』も肝心の原作未読なんで、
読んでみなきゃぁって思ってます。

結局、何と言っても木原せんせの文章の力ったらすごいですもんね。








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ヲリ  2015, 11. 09 [Mon] 17:39

BLCDしか聞いてないんですけど

ワタシもこれタイトルにびっくりしましたよwww
「牛泥棒」ってwww
絶対獣姦だと思ってましたwww
全然違いましたねwwww

>正直タイトルに関しては
>「もっといいものがあったのでは」と思いますけど。

でもこのタイトルだったからワタシは釣られました(笑)
いや牛泥棒はないわwww
なんでこんなタイトルにしたんでしょうねwww
さすが木原さんっ!

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ハムコ  2015, 11. 09 [Mon] 21:36

>ちぃみな様

ちぃみなさん、こんばんは!

> 今日の記事は「牛泥棒」だと思ってたw

読まれてる!ヽ(゚Д゚;)ノ!!

> (私は日本昔話みたいなタイトルだけど、そういうのもアリだなと思いました)

読んだ後だと納得はいくんですが、
手に取らない人も多そうだなと思いましたので…。

> 見かけに寄らず情熱的なのに、
> そこまでしても何も言えずに待ってるだけなのが
> 健気で一層萌えます。(*ノωノ)

このシーンもすごくいじらしくてエロくてよかった!
ですが、私は亮一郎がうたたねしてる徳馬の着物を
めくって見えたチラフンに興奮したシーンもドキドキしました!

> (ハムコさんは、またパラ見して、読む前からガッカリしましたか?w)

当たりですwwwそれもバレてるwww

> まぁ、奥ゆかしい雰囲気が作品に合っていたと思う事にします。

最後の上に乗ってるのぐらい欲しかったですよね??
泣きの一回でお願いしたかったな。

> CDもちょっと地味ですが、良い感じですよ。
> 是非、聞いてみてください♪

今途中まで聞いてます~。でもこれ『牛泥棒』だけなんですね。
それは残念だ…。徳馬視点のラブラブなやつも聞きたかったな~。

> 追記:普段使わないエロ単語だったから気付かず、
>    引っ掛かって『へ…??何も書いてないよ?』と思ったw

もう、OPPAIぐらいじゃエロくは感じないですけどねw

コメントありがとうございました♪

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ハムコ  2015, 11. 09 [Mon] 21:46

>tabatha様

tabathaさん、こんばんは!

> 確かに、最初タイトル見たときは、そっとCDをラックに戻す、
> でしたから、タイトルで大分損してるんじゃ、とは思いますね。

ですよね。ちょっとそそられないタイトルですよね~。

今ドラマCDも聞き始めてます。
亮一郎は谷山紀章さんより男っぽいイメージでしたが
聞いていくとこれはこれでいいですね。
そもそも学者だからそんなに男っぽくはないのか…。
今のところ岸尾さんは吐息だけなので岸尾さんかどうかもわからないw

> ただ、「古山茶」「笹魚」は入ってないようです。残念‼‼‼

それは残念です!すごく萌えたので是非原作を読んでみてください!

> あれって、物語の主題はもうBLじゃない気がします。

確かに木原先生の作品はBL?と思うものが多いですよね。
ジャンル:木原音瀬って感じがする…。
「牛泥棒」はBLだな~と安心して読める感じです。

『恋について』はまだ読んでないです。これからです。
まだまだBL小説は初心者なので…。
キュンキュンするのは楽しみですね~。

> 結局、何と言っても木原せんせの文章の力ったらすごいですもんね。

キッツいですけど、やっぱり原作が一番面白いように思います。
コミカライズされたのもそこそこ面白いけど、原作には負けますね。

コメントありがとうございました♪

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ハムコ  2015, 11. 09 [Mon] 21:54

>ヲリ様

ヲリさん、こんばんは!

> 絶対獣姦だと思ってましたwww

それは思わなかったですwww
確かにそう言われれば獣姦っぽい…。

> なんでこんなタイトルにしたんでしょうねwww

仮題で使っているうちに愛着が湧いて
そのままつけたんだそうですw
あとがきにご自分でも「珍妙な」って書いてましたw

後半がCDに入ってないんですってね?
後半がラブラブだというのに~。

コメントありがとうございました♪

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