【薊】 おげれつたなか

薊
『薊』 2015.8.15発行

夏コミ発行の『錆びた夜でも恋は囁く』
番外編同人誌をお友達に借りました!

『錆夜』でのかんちゃんのDVの理由が
この本を読むと分かるよ!ということで。

私はその部分が続編の『ほどける怪物』
詳しく明かされると信じていたのに
さらっと説明のみだったんです・・・。
その部分がこの同人誌で補完されています。

その部分を読みたかったんです!



ざっくりした感想はこちら。


「一番悪いのは親」

「とりあえず弓は働け」

「優しいのはいつもかんちゃん」


以下、ネタバレしかない感想です。





「一番悪いのは親」

就職した先が超ブラック企業なのに
妹の学費を出すために辞められず、
同棲している恋人はフリーターで
八方ふさがりのかんちゃん。

これはね~、一番悪いのはお母さんだと思う。
(ていうか出て行ったお父さん?)

高卒で就職した別居の息子に頼って
娘を芸大に行かせるなんて、
ブラックじゃなくてもかなり無理があると思う。
(かんちゃんが実家暮らしならまだしも)

芸術系の大学は、親が働いてても
行かせるのしんどいんだぜ・・・?

しかも卒業してもお金にならないし…!

この経済状況の上で妹は甘え過ぎだし
かんちゃんも無理し過ぎ。
そしてそれを子供にちゃんと言えない親がダメ。

そりゃ、子供の希望する学校に行かせてやれないのは辛いですよ。
できるなら叶えてやりたいと思いますよ。親ならば。
でも、そのしわ寄せをもう一方の子供に背負わせるのがダメ。




「とりあえず弓は働け」

『ほどける怪物』を読んだ時、
弓にDVしてた理由が
「ブラック企業勤務のストレス」だったので、
100%八つ当たりじゃないか
って思ってたんですけど、それは訂正します。

弓の無神経な発言もちょこちょこあったんですね。

ブラック企業が悪なのは分かりきってるので
それ以外で過失割合を出すと、
ヘタレな親が40%、能天気な妹が20%、
やっぱり暴力はダメなのでかんちゃんが30%、
無神経発言の弓が10%
ってところかな。

で、お母さんも妹もかんちゃん側の都合なので
9:1でかんちゃんが悪いかなと思います。

ま~・・・でもね・・・
とりあえず弓はちゃんと働け!

かんちゃんの妹を養う義理はないだろうけど、
かんちゃんの食いぶちぐらいカバーしてやってくれよ。
むしろ食わせてもらう勢いだったでしょ?

弓が心配して仕事をやめるように言っても
「最近またバイトやめた
お前に何ができんの?」

とかんちゃんに言われる始末。

全くその通りなんで返す言葉もないもんな…





「優しいのはいつもかんちゃん」

『錆夜』を読んでるときから、
昔はいい子っぽかったのにと思ってたけど
やっぱりかんちゃんはいい子ですね。

色々大変でもギリギリまで弓を許し
優しくしていたのはかんちゃんの方だった。


で、弓も全然ツンデレじゃないです。
仕事は続かないが、優しくていい子だった。

二人ともいい子なのにすれ違ってくのが辛いな~。

暴力を弓が許してしまった気持ちも分かる。
優しかったかんちゃんの記憶があるから
捨てていけなかったんだろう、と思います。

でも、そこで許したのも間違いだったのですよね…。





DVに本格的に走る手前でこの本は終わり、
『錆夜』に続きます。

いや~、これ・・・同人誌なんですけど・・・
ストーリー上重要な部分過ぎない?

これ読むかどうかで本編の重みが
全く変わってしまうんですけど…

『恋愛ルビ~』の単行本に入れてしまわずに
『ほどける怪物』『薊』をプラスして
単独でコミックスにした方が良かったのでは・・・?

商業番外同人誌って、正規で手に入る期間が
とてもとても短いので、後からハマった人は
読めなくなってしまうでしょう?

そこにこんな大事な話を描くのはちょっと悲しいな…。

読んでも読まなくても変わらない、
おまけのような話なら
それもありだと思うんですけどね。

おげれつたなか先生が描きたかった話だそうなので、
編集部からカットされたエピソードなのかな…。
なんにせよ、ちょっと悲しいです。

でも、かんちゃんの続編があるみたいだし、
いつか、商業でまとめられるかもしれないですよね。
そうだといいな、と思います。




ところで、『錆夜』での弓のこじらせたツンデレには
やっぱり特に理由ないんだなw





ここまで読んで下さってありがとうございました。
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COMMENT 7

箱マダム  2016, 01. 09 [Sat] 00:48

DV被害者

わたしも「薊」お友達に借り読みしました。
でもシリアスさがすきになれなくて。
あ・だいたい、カンちゃんに興味ないんだ。
暴力振るう男のワケとか、聞く耳持ちたくないし。
わたしは錆夜のうすっぺらいカンちゃんの造形で
納得してた。


弓のこじらせツンは、高校生のころから好きで好きで
一緒に暮らしはじめた男に、突然お前のアレが悪い
コレが悪いと暴力振るわれるようになって、
硬直した感情の現れかと。
どう反応しても、おもいやりをかけたつもりでも、
殴るんでしょ、ハイハイって諦めたら唇は引き結ばれるし
表情もああ頑なになるよなーって。
真山を心の灯にして、古い携帯を御守のように隠していたのも
幸せになれると思うなよ、という哀しい自己緊縛に見えて。
暴力にさらされた人の表現としては、すごいリアルで
身につまされました。
しまいの、弓の拙く饒舌なぐるぐるモノローグは、
ああ陳腐だ若さだと読み飛ばしたけど。

そんな弓をすくいあげてくれる真山がひじょーに好きです♡
王子様的な武勇を振るまうキャラでもなく、ただひたすらに
相手を想ってることを表しただけ。
だからこそ、弓は呪縛から解放されたんだな、と。


Edit | Reply | 

ハムコ  2016, 01. 09 [Sat] 00:59

>箱マダム様

箱マダムさん、こんばんは!

私はですね~、弓が中学時代に携帯投げた時点で
「???」と意味が分からなくてですね、
ああ、このツンデレには家庭環境とか
何かの理由があるんだろうな~と思ってたけど
何もないんか~い!ってなったのですw

なので、かんちゃんと付き合う前から
弓のツンデレは拗れてたと思います。

で、弓がスーパーややこしいから殴ったのかなと
思ってたんだけど、そうでもないんだ?
え~!どういうこと~!と思ったのです。

まあ、その辺は「薊」で分かりました。
殴られるほど弓は悪くないことも分かったw

そもそも私、ツンデレ好きじゃないのです。
いつも優しい人が一番好きですw

あ、この話には真山しかいない・・・。
ツンデレにはこのぐらい情熱的な攻めじゃないと
合わないのかもしれませんね。

この話を読んだ後は
かんちゃんよりかんちゃんの親にムカつきました
という感想でした・・・w

コメントありがとうございました♪

Edit | Reply | 

ニマコ  2016, 01. 09 [Sat] 01:08

ありがとうございます!

お久しぶりです。ニマコです。(^^)ノシ

ハムコさんの解説のお陰でかんちゃんのDVの理由が解りました。ありがとうございます。

…で…エロ描写はどんなですかね?
あまり過激でないようなら逆に商業誌化し易そうだなぁ…なんて…。
出版社のいろいろな事情もあるのでしょうが、既刊されてる作品が良いだけに、やっぱり読みたいですーー…!((o(ToT)o))

Edit | Reply | 

ハムコ  2016, 01. 09 [Sat] 07:50

>ニマコ様

ニマコさん、お久しぶりです~(^^)ノシ

> ハムコさんの解説のお陰でかんちゃんのDVの理由が解りました。ありがとうございます。

いや~、私の勝手な解釈も入ってますのでどうだろうw

> …で…エロ描写はどんなですかね?
> あまり過激でないようなら逆に商業誌化し易そうだなぁ…なんて…。

暴力的なエロじゃなくて、優しいエロなので
本編よりも過激じゃないと思います。
商業化は全然OKなレベルだと思います!

これは読みたいですよね~・・・。
同人誌を買った方の手前、もし商業化されるとしても
数年後って感じでしょうか?

コメントありがとうございました♪

Edit | Reply | 

まほ  2016, 01. 09 [Sat] 10:03

No title

おはようございます ハム子さん
読んでくれましたか!
一番の肝要部分でしたよね、ここ
何故、同人で??

>>これ読むかどうかで本編の重みが
   全く変わってしまうんですけど…

同感でした。ここがあるとないのでは
作品の深み、キャラの心情の重みがまるで
違いますよね

私は「ほどける怪物」のかんちゃんが好きだったので、
「ほどける」の中の1シーンで、
かんちゃんの以前務めていた企業が
従業員に対する過重労働でブラック企業としてニュースで
取り上げられた時に、秀那の「あんたこの会社に
3年もよく居たな...」の言葉で
かなり想像を膨らませ、
かんちゃんの弓DVの切っ掛けを
結構重く受け止めましたが、
実際同人見てあぁこんなに...
そして、かんちゃんに若い肩にかかった
重石に号泣でしたよ

弓も悪気はないけど、かんちゃんが
まっ裸で謝罪させられて帰宅した夜に
もう頑張れないギリギリまで追い込まれた
かんちゃんの背中を「頑張れ」と
押したでしょう
もう、あそこが引き金になって
全て崩れましたよね....

弓を殴ってしまった時
かんちゃんを追ってきた弓
その手を取れば、自分が堕ちると
解っていても、振り払う事が出来なかった
若さ、弱さが泣けて泣けて

弓もかんちゃんを受け入れる事で
アイデンティティを見出したのかも
知れないと思いました

弓は「錆びた」でも解るように
内省的で自己評価低い割にプライド高いでしょ
携帯沈めた気持ち解るんですよ
かかって来なかった時、待ってしまう辛さ
弱いからいっそ無ければ期待せずに済むと
思い、好きすぎた真山の全てを無かった事に
したかったんでしょう。

私はかんちゃんは当て馬だと思ってるんです
弓の根底には不動の位置に真山がいて
かんちゃんも薄々気付いていた
でも、好きだから受け入れていたのではと
思ってるんです、錆びたの時から

しかし、許容範囲が飽和して暴力へと...

如何なる時でも暴力は絶対ダメですけど
言い訳は言い訳でしかなく正当性は
絶対ないですけど、かんちゃんが好きなんです

きっと、元は受け身で優しいんだろうなと
秀那みたいに明朗な男がいいですよ
かんちゃんには
又、笑えて良かったと思います

>>で、弓がスーパーややこしいから殴ったのかなと
思ってたんだけど、そうでもないんだ?

ハム子さんの箱マダムさんへの返信コメの
この部分で爆笑しました
まぁ普通こう思いますよねww


薊をみんなに読んでもらえる
形にして欲しかったな

Edit | Reply | 

まほ  2016, 01. 09 [Sat] 10:10

No title

すみません、追加です
朝田ねむいさん見ますね!
ハム子さんのコメで見たくなりました
きっと、私の好みなのでは!思ってます

ROMEO1見ました?
エロ、切ない甘いです
雄っぱいがおっ/ぱいに見える所が
たまに傷ですがww
(筋肉が発達しすぎて)
どっちかって言うと「眠り男」風かなぁと思いました
内容とかは全然違うんですけど、
体格の良い男が焦がれてる感じが

性に奔放で設定ややこしいですけど
内容は至ってシンプルでした
甘々でした

参考ご報告まで

Edit | Reply | 

ハムコ  2016, 01. 09 [Sat] 15:47

>まほ様

まほさん、こんにちは!
読みましたよ~!読みごたえありますね!

> 何故、同人で??

何か事情があるのでしょうね~。
どうにかしてコミックスに入れてほしかったなぁ。

かんちゃんって自分でも暴力について悩んでいる様子で
最終的に弓を手放してくれたので、
本来いい人なのだろうな、とは思ってました。

だから弓が殴られてもしょうがないと思うような
ひどいことをやらかしたんだろな~と思ってたら
え~!仕事のストレス!?
かんちゃん側の都合かよ!と思ったのです…。

真山の事はずっと忘れられないにしろ
ちゃんとかんちゃんを大切にしてたみたいだし
弓はそこまで悪いことはしてなかった…。
でも、色々と間は悪かった…。これはしょうがない…。

はっきり悪と言えるのは、無職なことぐらいですw

> 弓もかんちゃんを受け入れる事で
> アイデンティティを見出したのかも
> 知れないと思いました

私もそうだと思います。共依存。
本当は殴られたことを許さない方が、
かんちゃんのためにも良かったけど、
その時は受け入れる方が愛だと思ったんですよね。分かる。

> 携帯沈めた気持ち解るんですよ
> かかって来なかった時、待ってしまう辛さ

これが私には分からなくってですね…。
だってどう考えても両思いなのに何で!?

私のお友達も「素直になれない」だけじゃないかって
言ってましたけど、それにしてはやることが極端!と感じて。
あの極端な行動には絶対理由があるはず!と思ったのです。
(別に理由はなかった…)

そもそも私、自分が全くツンデレじゃなく
好きだったら好きというタイプなので
多分根本的に理解出来てなかったのだと思われます。

二人は相性が悪かった、に尽きますかね?
それぞれいい人見つけてよかったよかった。

> >>で、弓がスーパーややこしいから殴ったのかなと
> 思ってたんだけど、そうでもないんだ?
> ハム子さんの箱マダムさんへの返信コメの
> この部分で爆笑しました

弓のスーパーややこしさに私が殴りたくなったからですw
殴りませんけどね!

> 薊をみんなに読んでもらえる
> 形にして欲しかったな

そうですね~、ほんとそう思う。
同人誌にしておくのもったいないです。

あ、そうそう、「ROMEO」読みましたよ!
あじあさんの作品で一番好きです。
確かに雄っぱい?というか乳/首が巨大でしたw
そのうち感想も書くと思いますのでよろしくです(^v^)

「Loved Circus」良かったので是非読んで下さい~。

コメントありがとうございました♪

Edit | Reply |