【アーモンドを七粒 2巻】 夏水りつ


アーモンドを七粒 2 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

【あらすじ】
律儀で不器用な葉月は、営業成績トップで顔も性格もいい渡辺を軽薄な男だと思っていた。
けれど、一緒に過ごすうちに距離が縮まり、葉月の恋愛対象が男だと知られてからは体を重ねるようになる。
渡辺を好きなわけじゃない―― でも、恋人のような関係が嬉しい葉月。そんなある日、渡辺にとって葉月は遊びで「ユウキ」という人物の代わりだと聞いてしまい…



おすすめ度:★★★★

試し読みはこちら

電子書籍は7/1~配信始まりました。




1巻のあのラストからどうやって
この表紙の状態に持っていくんだ

…とすごく楽しみにして読みました!

アーモンド2帯

帯も甘~い!!

けど、そんなにすぐに甘くはなりません。
この作品、いつもの夏水さんとテイスト違いますね。
いつもは分かりやすく萌え!!って感じだけど、
行間を読んで心理を考察する必要がある感じ。


1巻から通して読んだ方が理解しやすいと思います。





~気になるtnk修正情報~

出さないタイプのエロ。



ざっくりした感想はこちら。


「執着していたのは『失った青春』」

「葉月の筋が通ったところが好き」

「なかなかデレない。それがいい」


以下、ネタバレありの感想です。




「執着していたのは『失った青春』」

「ユウキ」の代わりにされていた葉月。
メガネに異様なこだわりを持っている渡辺は
「ユウキ」によっぽど執着してるんだなと思ってました。

それは半分は当たってるけど、
半分は違ってる感じでした。


ゲイだということを自分で認められず、
自分の中に一番差別意識があって、
「ユウキ」と両想いになれるはずがなれなかった。
それどころかひどい事をしてしまった。

その過去を取り戻すように贖罪をするように
葉月と付き合っていたわけですね。


執着しているのは「ユウキ」自身にと言うより
失った青春なのですね。

なるほど、1巻で言ってた
「青春を取り戻してんの今」
と言うのはそう言うことなのか…。

そして今も自分の性癖を完全には
受け入れられていなかった、と言うわけで。
葉月のことが好きな気持ちも受け入れられない。
現在進行形でひどい男なわけです。

でも…ちょっと哀れでもあるんですよね…。
自分で自分を否定し続けるのって辛いことだから。





「葉月の筋が通ったところが好き」

葉月の対応は筋が通ってて男らしかった!

身代わりにされていたことを知った時の
「…俺は…このみじめさから逃げたりしない」
って言うセリフがすごくかっこよくて。

渡辺と気まずくなってからも、大人の対応。
仕事のフォローに入る話もかっこよくて。

かといって渡辺をすぐに許すわけじゃない。
「俺におまえの重荷まで下ろさせようとするな」
って言うのはまさにその通り!と思いました。

見た目は可愛らしいけど、
ちゃんと大人でちゃんと男でしたね。






「なかなかデレない。それがいい」

2巻はひたすら渡辺が葉月に
許しを乞い、口説き落とすターン。
攻めの必死な姿は萌えます。

葉月は柔らかい態度をとっていても
なかなか折れないんですよね~。

表紙の状態にはなかなかならないぞ…。



自分の蒔いた種とは言え、
いくら告白してもサラッと流されてしまうのは
ちょっと可哀想ではありました。

でも必死で訴えてる姿にはほだされました。
いや、私がほだされてもしょうがないんだけどw

めげずにずっと誘い続ける渡辺が健気…。
やっと「ランチなら」ってOK出た時は
私もガッツポーズしましたw

と言うわけで、なかなかくっつかない…
つまり、エロはそれまでお預けなわけです。

まさか描き下ろしまで焦らされるなんて思わなかったよ!






今までの夏水りつさんの作品は
萌え偏重で読んできた私は、
ストーリーよりもシチュエーションで萌えてました。

でも、この作品はストーリー部分、
特に心理描写部分が読み応えがありました。

二人とも行動の方向性は違えど
同じように性志向に後ろめたさがあるという
悩みの種類自体は似ていたように思います。


だからこそ許せたし、受け入れられたのかなと。

とても面白かったんですけど、
一つ不満を挙げるなら深刻なエロ不足。

いや!分かってる!
このお話はむやみにエロ挟んだら台無しだって!

でも私、夏水さんのエロ好きなんだもん…

物足りないよ…もっと読みたかったよ…
気がついたらもう挿入されてるって哀しいよ…
前戯はどこへ行ったんだよ…


エロ厨でどうもすみませんm(__)m



ところで、恒例のあとがきもない!
…と思ったら初回特典はあとがきペーパーでした。
シャ●メリーは可愛いなぁ。




■既刊の感想

【アーモンドを七粒 1巻】 夏水りつ



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Tag:★4

COMMENT 4

しまちゃん  2016, 06. 08 [Wed] 11:00

ハムコさんおはようございます(*^o^*)

葉月にすごく感情移入してしまって、うっかり泣きながら2巻を読みました~
攻めに対してこんなに何度も『ザマァw』って思ったのは渡辺が初めてかもですw
水ぶっかけられたシーンはスカッとしました!
葉月が簡単に渡辺になびかなかったのも、すっごく良かったですよね。
もっと焦らしてもっと渡辺が必死になればいいのにw

タイミングが合わずなかなかエチ出来なかったからこそ、念願の初エチはじっくり描いて欲しかったです(T^T)
…って毎回このテの話してますねw
頭の中がエロばっかでスミマセン!!

でも夏水先生の作品の中で一番好きなお話になりました^ ^

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まほ  2016, 06. 08 [Wed] 13:50

こんにちは ハム子さん
私は夏水りつさんで一番好きな作品になりました

とっても痛かった分だけ相思相愛になれた時の萌えがひとしおでした

渡辺は本当に弱虫ですね
弱い人間は圧倒的に利己的なんですよ
勝手に葉月にユウキを重ねて、青春をやり直して...
でも、徐々に男の葉月自身に惹かれていく自分を又しても否定する為に「男同志の恋愛に真剣なんてあるか」
「遊んでただけだ、もう切る」と
他者に言葉の暴力を浴びせ、傷つけ、保身に走る渡辺は
救い難い弱虫だなぁと心底思いました

その渡辺と反比例するように、葉月はとても強くて優しい男ですね
私も「俺はこのみじめさから逃げない」に胸をぐっと掴まれました
自分に他者を重ねて疑似恋愛されるなんて鬼のような屈辱と辛さですよ

それでも、渡辺を好きだった自分を否定せず受け止め伝えた上で、渡辺の最低な人格を罵った気の強さも好きでした

その後も自分よりも渡辺を気にかける葉月が、上司に誘われ渡辺の事を聞かれると思っていたら、自分を心配してくれていた、あの件凄く好きでした
不器用だけど、誠実な葉月を見てくれてる人がいて良かったなぁと

そして、すぐによりを戻さない タメ が良かったですよね
タメにキュンキュンしました!
あれだけ想いを踏みにじられたんですもん
あそこから、おっかなびっくり必死にアプローチする渡辺に初めて愛着湧きました
これは、弱虫渡辺が強くて優しい葉月に
感化され成長する物語だと思いました

ラブシーンは疑似恋愛の1巻の方が濃かったというのが、ストーリー上仕方ないけど残念でしたね
ラブラブな二人のえっ/ちも見たかったですね!

PS どつみつこさんの話はともちさんよりはもっと今風で作り込んだ憐憫とか誘わないのが好きでした
受けがクズっていうのもいいです
現代の貞操観念が崩壊したフリーせっ/くすの若者というクズ概念ですね
誰に対してもクズというのと
ポップなクズなのがいいんですw
ともちさんよりもどつみつこさんの方が好きでした

Edit | Reply | 

ハムコ  2016, 06. 08 [Wed] 19:44

>しまちゃん様

しまちゃんさん、こんばんは!

> 攻めに対してこんなに何度も『ザマァw』って思ったのは渡辺が初めてかもですw
> 水ぶっかけられたシーンはスカッとしました!

確かに確かにw1巻の彼はひどかったですものね~。
あれぐらいですんで良かったぐらいですよ。
結局そのあと優しかったですしね。

> 葉月が簡単に渡辺になびかなかったのも、すっごく良かったですよね。
> もっと焦らしてもっと渡辺が必死になればいいのにw

必死に口説く渡辺を見てるのが楽しかったですw
笑顔だけど誘いを断る葉月がある意味気持ちよかったw

> タイミングが合わずなかなかエチ出来なかったからこそ、念願の初エチはじっくり描いて欲しかったです(T^T)
> …って毎回このテの話してますねw
> 頭の中がエロばっかでスミマセン!!

とんでもない!!わたしこそですw
いや~、待たされたこそあれだけ?って感じになってしまって…。
回数は少なくていいけど濃いのをお願いしたかったなw

> でも夏水先生の作品の中で一番好きなお話になりました^ ^

今までで一番読み応えあったな、って思いました。

コメントありがとうございました♪

Edit | Reply | 

ハムコ  2016, 06. 08 [Wed] 19:55

>まほ様

まほさん、こんばんは!

> とっても痛かった分だけ相思相愛になれた時の萌えがひとしおでした

そうですね、やっと葉月が受け入れた時はちょっと感動でした。

> 他者に言葉の暴力を浴びせ、傷つけ、保身に走る渡辺は
> 救い難い弱虫だなぁと心底思いました

弱い人ほど攻撃的なんですよね。
最近つくづくそう思います。
強い人はあまり攻撃してこない気がします。

> その渡辺と反比例するように、葉月はとても強くて優しい男ですね
> 私も「俺はこのみじめさから逃げない」に胸をぐっと掴まれました

ほんとですよね!正直葉月を見くびってました。
いつもの夏水さんのめそめそしたメガネ受けだと思ってた。
いや~、男前でしたよ。男前受け好きです。
あの気の強さはしびれました!

> 不器用だけど、誠実な葉月を見てくれてる人がいて良かったなぁと

優しい上司でしたよね…
真面目に生きてるとちゃんと見ててくれる人がいるんですね。

> そして、すぐによりを戻さない タメ が良かったですよね
> タメにキュンキュンしました!

そうそう、「好き」って言う割になっかなかデレなくて
葉月の誘いの断り方が嫌みなくてよかったし、
渡辺の必死さは可愛かったですね。

> ラブシーンは疑似恋愛の1巻の方が濃かったというのが、ストーリー上仕方ないけど残念でしたね
> ラブラブな二人のえっ/ちも見たかったですね!

う~ん、ストーリー的にはあれで良かったんですけど、
あと一話…濃厚なのが欲しかった!!

> 現代の貞操観念が崩壊したフリーせっ/くすの若者というクズ概念ですね

なるほど…ともちさんよりはまだ理解しやすい感じかな?

コメントありがとうございました♪

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